ながら慎重にド

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ながら慎重にド


「でもわれわれは先を急いでるんじゃありませんか」シルクは無邪気な表情をよそおって言った。「バラクのやつはこと金に関することになるとしつこいんですよ」
「ちょっと失礼」と言いながらベルガラスはガリオンを振り返った。「さあ、そっちはもう終わったのか」
「これでいいかい」ガリオンは老人に手紙を渡しながらたずねた。
 老人はちらりと一瞥をくれ、「これで十分だ」と言った。「さあ手紙に署名をするんだ。あとは明日の朝誰かが見つけだすような場所に置いておけばいい」
「もっと遅い方がいいですよ」シルクが言った。「ポルガラに知れる前に十分遠くへ行っておきたいですからな」
 ガリオンは署名をしてから手紙をたたみ、おもてに〈レディ?ポルガラへ〉としたためた。
「これは玉座の上に置いておけばよい」とベルガラス。「さあ、早く着替えてガリオンの剣を取りにいこう」
「しかしあれは少々かさばりやしませんかね」ガリオンとベルガラスが着替え終わるのを待ってシルクが言った。
「控えの間にあの剣専用のさやが置いてあるはずだ」ベルガラスはそう言いアを開けて、静まりかえった廊下をのぞきこんだ。「背中に斜めにさすしかあるまい」
「あの〈珠〉の光は少しばかり仰々しすぎやしませんか」シルクが言った。
「何かで覆えばいいだろう」ベルガラスは答えた。「さあ、行くぞ」
 三人はこっそりとうす暗い廊下に出ると、静まりかえった夜のしじまの中を忍び足で謁見の間に向かった。一度だけ台所に向かう眠たげな下働きの姿が三人を仰天させたが、空の部屋が格好な隠れ場所を提供してくれた。下働きが行きすぎるのを待って三人は再び廊下に出た。
「鍵がかかっているのかな」〈リヴァ王の広間〉のドアの前でシルクがひそひそ声でたずねた。
 大きな取っ手を掴んでまわしたガリオンは、夜のしじまに響きわたるかちりという音に一瞬たじろいだ。ドアを前に押すと大きな音をたててきしんだ。
「こいつは誰かにいって直させるべきだな」シルクがささやいた。
 三人が広間に入ると同時に〈アルダーの珠〉はかすかに輝きはじめた。
「きみだということがわかるらしいな」とシルク。
 ガリオンが剣をおろすと同時に、〈珠〉は深みのある青い光を〈リヴァ王の広間〉いっぱいにはなった。ガリオンは誰か外を通りかかった者が、漏れでる光を怪しんでのぞきに来はしないかと気が気でなかった。「光るのをやめろ」ガリオンは思わず石に向かって命令した。〈珠〉は驚いたようにひときわ輝くと、すぐにかすかな瞬きに光を落とした。同時に〈珠〉の勝ちほこるような歌もつぶやきに変わった。
 ベルガラスはけげんそうな表情を浮かべて孫息子を見つめたが

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